野山の素材で動物を作ろう  (ユリでキツネができる!?)

 身近な所にある木の実などの自然物を使って、動物の人形を作ってみましょう。自然の素材を組み合わせて、生き物の形や雰囲気さらに表情までもそれらしくして下さい。自分のよく知っている動物や大好きな動物に見立てて行く作業です。生きていない物から、生きている物を生み出すということです。私はこのことをアニミズムと呼んでいます。

○素材探し
 野山でなくても、校庭や通学路など日常触れている身近かな環境から、見直して下さい。自分の家の庭先でもいいです。たとえばこの季節(秋〜冬)なら、夏に咲き誇っていたユリの花が枯れて、既にさく(種子の入っている部分)の状態のものが、手近なところにありませんか。自分の家になくても、道端や、近所のお庭にあるでしよう。一本の枯れた茎に3〜5つのさくが、円盤のような平たい種子を風に飛ばすために、高い位置に付いています。また、猫じゃらしと呼んでいるエノコログサという草も、道端や草原などに秋には黄土色になって風に揺れています。
 これらが、生きていない物から、生きている物を生み出すアニミズムの素材です。特別な物ではなく、家の回りなど身近なそこら辺にある自然物を使うことから始めましょう。

○動物に見立てる
 後はあなたの遊び心とイマジネーションが材料です。ユリのさくとエノコロクザを手に取って、観察してみましょう。この素材の組み合わせからどんな動物が思い浮かぶでしょう。いろんな角度で素材の特徴を確認していると、何かの生き物に見えてくるはずです。ユリのさくを縦につまんで見ていると、色合いが黄土色であること、とがった顔立ち、三角の耳、それからエノコログサは太くて長い尾になりそうです。ちなみに、エノコログサは英名がFoxtailだそうです。そうですよ、キツネですよね、これは。

○魂と表情を吹き込む
 楽しい発見にわくわくしたら、今度はそれに可愛い表情をつけてみましょう。顔を下に向けたら、上に向けたりしてみましょう。ちょっと傾けるだけでも、ニュアンスのある表情がでます。目の位置の調整だけでも大人や子どもの顔に変化します。手足をつけらるなら、なにかをしている仕草にしたてましょう。口に何かをくわえさせてもおもしろい。それだけで、森の生き物らしいしぐさが感じられたり、愛らしい表情が生まれたりします。

○作品化
 木の枝を輪切りにしたものや流木、ぐらぐらしない石などを台にして、作った動物を乗せてみましょう。台にのせただけで、立派な作品になります。真ん中にばかりのせないで、位置をいろいろと変えてみましよう。動きや雰囲気を出すことができます。石や流木の上に置くのも雰囲気がでます。