自然物を使った楽しい生き物作りの極意  (アニミズム入門)

 身近な所にある自然の素材から生き物を生み出してみよう。誰にでも簡単にできる。特に自然を大好きな君なら、きっと素敵な生き物を作ってくれるだろう。そして、誰もが今まで以上に自然のことを好きになって、野山や草原など外へ出掛けたくなるに違いない。

【ステップ1】 身近な所にある自然の素材を見つけよう!   
 まずは野山に出かけよう。そこで地面にころがっているのは、マツボックリやドングリ。拾えるのはそれだけではないよ。木や草などの植物が生み出した様々な実や種、虫などの脱皮殻、リスがかじったマツボックリなどおもしろいものがいっぱい見つかる。
 季節によって、場所によって、拾えるものはいろいろだ。神社の境内、川の土手、山道、森、自然公園の中など、どんなものと出会えるかな。
 それは、お金で手に入れることができないものばかり。そのままでも、素敵なものだけど、これを素材にして、君だけの宝物を作りたい。数多くの生き物が暮らしている場所はど、びっくりするようなものと出会える。不思議大好き、自然大好きの心さえがあれば、身近な野山は宝物の山だ。

【ステップ2】 手にとってじっと眺めよう!
 発見したものを手に取って眺めよう。小さいものや大きなもの、丸いものや角張ったものと、色や形もいろいろ。同じ木から落ちた葉っぱやドングリでも、少しずつ違っている。「ドングリの背くらべ」という言葉は似たりよったりという意味だけど、実際はドングリにも違いがある。みんな違っている。同じものや似たものを集めて並べたり、違いを比べて分類したりしてみよう。
 生き物の落とし物はどれもおもしろい形をしているね。ドングリはころころと、ころがりやすい形をしている。マツボックリは乾くと大きくふくらんで、翼を持った種を風に乗せてばらまく。木の実の形や種の形はどれも不思議だね。生き物の様々なたくらみが隠されているんだよ。このいろいろな形を活かしてみよう。
 さて、拾い集めたもので、生き物たちを作ってみよう。
手に入れた素材は形や感じが何かに似ていないか。君の知っている動物やその顔などのどこかの部分に、見えないかな。森で拾った素材は、不思議と森の動物を連想させる。何でもいい、自由な想像力(イマジネーション)で見立ててみよう。

【ステップ3】 生命を吹きこんでみよう!
 拾い集めたいろいろな自然の素材を組み合わせると、いつの間にか一匹の生き物ができあがる。それは、たぬき、きつね、いたち、それとも熊かな。パンダやペンギンでもいい。その動物の特徴を思い出して、耳やしっぼも付けてみよう。顔を上向きや下向きに動かすだけで、表情も自由に与えられる。楽しい個性の生き物が生み出されるはずだよ。
 地面に落ちた木の実や枯れ葉はやがて分解され、土に溶けて、大地の一部分になっていく。一たくさんの生命が大地から生まれて、大地にもどっていくね。君が拾い上げた生命の破片が大地にもどる前に、もうひとつの生命を君が与えてみるのさ。
 何を作ったらいいか分からないし、動物も思い出せないって、君は言うかもしれない。大丈夫だよ。自然の素材に触れていると、不思議と野生の生き物が思い浮かぶものだから。
本当だよ。